iPhoneの現在のバッテリー状態を確認・管理したり、電池状態によってパフォーマンスが低下する仕様を無効化する方法です。

[追記]
3月30日から配信されているiOS 11.3で実際にこの機能が使えるようになっています。
11.3以前のOSの場合は↓のやり方でチェックしてみてください。
⇒ 【Apple公式】iOS 11.3未満でもできるiPhoneの『バッテリー診断』の実行方法
iOS 11.3から新機能として「バッテリーの状態」が登場しています。
これまではユーザー側で簡単に確認できなかったiPhoneのバッテリーの現在の状態が設定画面から確認できるというものです。
バッテリー劣化⇒パフォーマンス低下、という仕様をユーザー側で無効化することもできます。
(iPhone X、8は対象外。バッテリー劣化によるパフォーマンス低下が少ないらしい)
2017年末くらいにバッテリーが劣化したiPhoneはパフォーマンスが低下するというニュースが流れ、Appleが認めた(突然のシャットダウンからiPhoneを守るための仕様と発表)ことで話題になっていた件に対応した機能です。
パフォーマンス設定は個人的には使わなくてもいいんじゃないかなぁという機能

ただiPhoneを守るための仕様なのでユーザー側で無理やり設定する必要はこれまで通りないんじゃないかなぁというのが個人的な意見です。
バッテリー劣化具合が確認できるのは嬉しい(?)ような気もしますが。
実際にiOS 11.3アップデート後にiPhone Xと6 Plusで状態の確認をしてみました。
ちなみにバッテリー劣化によるパフォーマンスの低下はiPhoneのみの特殊な仕様らしいです。
iPadなどはiOS 11.3にアップデートしてもバッテリー状態は確認できませんでした。
他のApple製品にはこの仕様はないとのことでした。
[関連記事]
・【Apple公式】iPhoneのバッテリーを3,200円で交換してもらう方法
・【Apple公式】iOS 11.3未満でもできるiPhoneの『バッテリー診断』の実行方法
【iOS 11.3~】iPhoneの電池状態の確認、パフォーマンス低下の無効化などができる「バッテリーの状態」機能の使い方
バッテリー劣化⇒パフォーマンス低下で発生するかもしれない事象
・Appの起動に時間がかかるようになった。
・スクロール中のフレームレートが低くなった。
・バックライトが暗くなった(コントロールセンターで設定の変更が可能)。
・スピーカーの音量が小さくなった(最大で-3dB)。
・一部のAppでフレームレートが徐々に低下する。
・さらに極端な場合は、カメラのフラッシュがカメラのUIに表示されているにもかかわらず使用できなくなる。
・バックグラウンドで更新されるはずのAppが起動中に再読み込みされることがある。
Appleから発表されているのは↑
まぁ当然のような内容だと思います。
あくまで「変化が見られることがあります」というだけで全部が該当するとかそういう訳ではありません。
iOS 11.3から使える「バッテリーの状態」機能
まずはiOS 11.3にアップデート

何度も書いていますが、iOS 11.3からの新機能となっています。
iPhone単体でバッテリーの状態を確認したい場合はOSをアップデートしてからどうぞ。
iPhone 6 PlusとXの現在の状態(最大容量)を調べてみた
設定の中からバッテリーの現在状況を確認


設定 > バッテリー > バッテリーの状態(ベータ)をタップするだけで確認できます。
iPhone 6 Plusは91%だった

発売から大分時間が経っている中古で購入したiPhone 6 Plus
実際のバッテリーの最大容量は91%となっていました。
iPhone Xは100%だった

記事作成時点では最新機種のiPhone X
発売日から使っているので約5か月くらい使ったということになりますが、最大容量は100%とまだまだ健全でした。
今後、中古でiPhoneを買う時の指標にもなる『バッテリーの最大容量』
iPhone 6以降のモデルが対象

↑でも紹介したようにこの機能を使えば「バッテリーが新品の状態と比較した場合、今使っているiPhoneのバッテリー状態が何%なのか?」が確認できます。
なのでiOS 11.3以降のOSを搭載している中古iPhoneの購入を検討している場合は、1つの指標にもなると思います。
ちなみに、通常の使い方をしているiPhoneだと「フル充電サイクルを500回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう設計されている」とのことです。
iPhone 6以降のモデルは全て対応しています。
バッテリー劣化⇒パフォーマンス低下を抑える『ピークパフォーマンス性能』
対象モデル一覧(X、8は対象外)
・iPhone 6
・iPhone 6 Plus
・iPhone 6s
・iPhone 6s Plus
・iPhone SE
・iPhone 7
・iPhone 7 Plus
↑が対応しているモデルとなります。
Xと8は「ハードウェア面でもソフトウェア面でもより進化した設計により突然のシャットダウンをより正確に予測して回避できる」らしく対象外となっているようです。
初期設定は無効。突然のシャットダウンが発生するとオンに

また、iOS 11.3アップデート時には無効化されているようです。
アップデート後に突然のシャットダウンが発生すると有効化されるということ。
手動で無効化する方法

オンになったときに「無効にする…」をタップすることで手動で無効化できます。
一度無効にすると手動で再びオンにすることはできず、突然のシャットダウンが発生した時に再度、自動で再びオンになる仕様となっています。
状態と表示されるステータス
状態 | 表示されるメッセージ |
---|---|
パフォーマンスが正常な場合 | お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。 |
パフォーマンス管理が適用された場合 | このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました。 |
バッテリーの状態が不明な場合 | このiPhoneでは、バッテリーの状態を判定できません。バッテリーに関するサービスは、Apple正規サービスプロバイダが対応します。 |
パフォーマンス管理をオフにした場合 | このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。パフォーマンス管理による保護を手動で無効にしています。 |
バッテリーが劣化している場合 | お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Apple 正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます。 |
↑のようにステータス別に異なるメッセージが表示されます。
ただ今まで通りiPhoneに任した方がいいと思うけどなぁ。。

バッテリー劣化がパフォーマンスに影響するということで話題になったことでAppleが対応した形の今回の新機能。
ただ何度か書いていますが個人的にはイジらない方がいいと思っています。
Appleがイジワルしているわけではなく、iPhoneを守るための仕様なので。
ガッチガチにパフォーマンスを上げたい人はやってみてもいいと思いますが、リスクをとってまで設定するようなものではないと思うのがホンネです。
これをオンにするくらいなら現在激安で対応してくれるApple公式のバッテリー交換をオススメします。
でもiPhone単体でバッテリーの現在状況が見れるのは嬉しい機能の1つなことは間違いないと思います!
[関連記事]
・【Apple公式】iPhoneのバッテリーを3,200円で交換してもらう方法
・【Apple公式】iOS 11.3未満でもできるiPhoneの『バッテリー診断』の実行方法
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この【iOS 11.3~】iPhoneの電池状態が確認、管理できる「バッテリーの状態」の使い方 – 電池状態によるパフォーマンス低下を無効化する方法の最終更新日は2018年3月30日です。
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